【SV S17 最終4位】迅雷耳を掩うに暇あらず
【結果】
TNスカーレット 最高最終4位 レート2163
【コンセプト】
自分に有利なかみ合いを起こす
強い動きを押し付ける
【採用順】
現環境最強のポケモンだと考えている襷パオジアンからスタート
襷パオジアンを使う上で一番の障害となる水ウーラオスの選出を抑える+自身がエースになれる性能をもった環境最強ポケモンと評価するタケルライコを採用
タケルライコのステロによる補助+タイプの一貫切り+このままでは重たいハバタクカミにある程度強く動けるランドロスを採用
この3体を軸兼基本選出とした。
このままでは相手のパオジアンの同速ゲー、怯みを拒否できないためパオジアンに隙を見せない第2エースとして水ウーラオスを採用
この4体でほとんどの構築と打ち合えるため、残りは補完枠を考えることにした。
このままではキョジオーンやチオンジェンなどの受けサイクルに有利を取ることが出来ないと感じたため受けサイクルへの崩し兼、毒びし回収役兼、選出の安定性を図るポケモンとしてキラフロルを採用
対ギミック構築は最終日落としてはいけないためイエカシラ、トリルガチグマに強い+水ウーラオスにさらに強く出れるポケモンとしてラティアスを採用
これで構築が完成した。
【環境への考え方】
・今期は以前に比べてbig6系統のスタン構築がある程度減少して、ママンボウ、キョジオーン、ヘイラッシャ等の受けサイクル構築が増加していた。
・イエカシラ、イダイトウなどのギミック構築も以前存在
・今期は構築系統が多様化し、環境へのメタを張ることが正直不可能だった。もちろんこの構築が多いのような感覚はあったが、その構築の中での型の増加、ほかの構築パワーが上がることによる全対応の厳しさから自分の動きを押し付ける+100負パターンをなくすことを心がけた。
【個体解説】
パオジアン@きあいのたすき
性格:陽気
テラスタイプ:ゴースト
155-172(252)-101(4)-99-85-205(252+)
構築の基本選出がパオジアンに強くないため、最速での採用。パオジアンの絶対零度はパオジアンの選出率を上げるために採用されている。
対キョジオーン、対ヘイラッシャなど出してくるかわからないパオジアンが不利を取ることが出来るポケモンに対しておくせず投げることが出来る点がこの技の何よりの強みだと考えている。
また、0%の勝率を30%に引き上げることが出来るのは全勝ではなく、勝率を高く保つランクマッチというゲームにおいて、立ち回りを間違えなければ、間違いなく評価できるポイントである。しかし、僕の実力がもっと高ければ採用する必要のない技である事実は変わらないため、運に頼らずとも勝てるプレーヤーを目指したいと思っている。
パオジアンがSVというゲームにおいて上からの怯みを押し付けることでテラス択を存在しなかったことにできる性能、襷という対面的な選出において最強のアイテムを一番使いこなすことが出来るという理由で採用された。
タケルライコ@食べ残し
性格:ひかえめ
テラスタイプ:フェアリー
225(196)-83-129(140)-176(20+)-110(4)-114(148)
放電 竜の波動 迅雷 瞑想
くろこさんがメンゲンにて公開している調整を参考
(本人に掲載許可をいただいております)
最強のポケモンパオジアンが唯一レベルで不利を取る水ウーラオスに対して選出圧力+引き先+切り返しとなれる神ポケモン
こいつ自信がエースともなり、並大抵のポケモンは耐久レベルと迅雷の縛り性能により貫くことが出来る。今期僕が1か月を通して練習を積み、もっとも信頼を置いていたポケモンだった。
しかし、最終日3日前くらいからランドライコを露骨にメタりに来る地面チャームカイリューが増加し、刺さりが悪くなってしまったためほんのちょっとでもチャームに見える構築には投げれなくなってしまった。環境を読み違え、修正が間に合わなかった僕のミスである。
パオジアン+タケルライコの並びが最高に強かった。
結構暴れました
ランドロス@オボンのみ
性格:慎重
テラスタイプ:炎
196(252)-166(4)-111(4)-112-143(236)-113(12)
こちらもくろこさんの調整を参考
タケルライコを活かすうえでの最強ポケモン。後続から出すことで氷テラバにおびえることのない立ち回りを心がけた。威嚇+挑発+ステルスロックの補助で裏のエースの力を底上げする。ステルスロック++1迅雷でパオジアンを縛れたりなど構築としてのかみ合いを見せた。
対あくび熊にも挑発からライコのめいそうの起点にしたり、対甘える神には挑発を押すことでパオジアンの不意打ちを必ず入れられたりと練度が問われるポケモンだった。
氷テラスイーユイに鋼テラスだと振りを取ってしまうため、炎での採用だったがランドロスにテラスを切る展開が強くないため、あまり切らないようにする。
氷テラバの奇襲はほとんど察知できたがチャームカイリューはやばすぎた。
ウーラオス@パンチグローブ
性格:意地っ張り
テラスタイプ:毒
195(156)-200(252+)-133(100)-74-80-117
構築の第2エース。基本選出がパオジアンに弱すぎるため採用。安定性をできるだけ確保した耐久振り、毒テラスパングロ剣舞はつかっていてシンプルだが非常に強い型だった。
水ウーラオスを採用していない構築を使っていたこともあったが、相手のグライオンが強すぎたため外せなかった。
ランドロスの威嚇と合わせていろいろな相手を起点にすることが出きるポケモン。パオジアンが最強すぎるのが悪い。
キラフロル@パワフルハーブ
性格:臆病
テラスタイプ:草
159(4)-67-110-182(252)-101-151(252+)
メテオビーム ヘドロ爆弾 大地の力 エナジーボール
構築の安定性を高めるポケモン。キラフロルというポケモンは相手目線好きに動かすだけでゲームが終わりかねないパワーを持っているため相手との初手じゃんけんのかみ合いをある程度減らすことが出来る。
また構築自体に崩し要素が足りていないため、パワフルハーブでの採用により相手の受けサイクルを容易に破壊することが出来る。
火力が少し足りなくなってしまうが、準速ラオス、最速ブリジュラス相手に何も仕事をしないで倒されることがないように最速での採用。どっちがよかったかは結局わからずじまいだった。
性格:臆病
テラスタイプ:鋼
187(252)-90-120(76)-130-150-168(180+)
サイコショック 波動弾 瞑想 自己再生
最速100族抜き
ギミック構築に強い補完枠。イエカシラ、トリルガチグマに強い枠で毒びしが入らないという枠のはずでした。しかし、気づいた時には地面チャームカイリューや瞑想神に強いポケモンとして最終日ライコより選出されていました。
ラオスにも強いし、補完枠として最高の1体でした。
【後語り】
最終日は2030から1ロムのみのスタートと過去最高に不安な状態でした。しかし、最終日の上振れもあり、ついにガチ対戦を初めて1年と半年で1桁を取ることが出来ました。
しかし、自分は最上位勢と肩を並べられる場所には到底立てていないため、これからもおごらず一歩一歩前に進んでいきたいと思います。
※タイトルは迅雷って打って出てきたかっこいい言葉なので特に意味はありません
【SpecialThanks】
最終日一緒に潜り、相談に乗ってくれたCygnus
構築相談に乗ってくれたみっこ
調整をお借りし、快く掲載許可をいただいたくろこさん